20090810

魔女狩り


この一週間、一人の芸能人のクスリの話がテレビを占領した。
見ていて感じるのはその本人より、この話に群がってほとんど熱狂しているかに見えるマスコミの異常さだった。マスコミが群がるってことはそれを観ている大衆もまた異常に熱狂しているんだろう。
本当の所何が悪かったのかとか、これからどうするべきかという話に責任ある発言はほとんどない。悲しき妻としてのアイドル、と先ず報じられ、次に行方不明、逮捕状、そして出頭という急激な状況の変化のスリルみたいなものを皆ではしゃいでいる感じ。まるでサッカーの試合を観てるみたいなカタルシスへの陶酔。
普段の趣味としてクラブへ通おうが踊ろうが入れ墨入れようが全く問題はない筈だが、まるで魔女狩りみたいに彼女の全ての過去が否定されていく。
大体、清純派アイドルのイメージがどうのこうのと言ったって、そのイメージを作るのが仕事だし技術な訳で、良かった当時は彼女の作ったイメージを喜んで利用したり消費していた人間までが手のひら返したみたいに叩きまくってる。隣の部署の若いOLがタバコ吸ってたって陰口叩くのと同じレベルの話だ。そのうち誰かが「アイツが狼とヤッテルのを見た」と言いだせば誰もが火炙りを求め始める。自分たちが観ているのはスポーツでも魔女でもなく、生身の人間の一つの人生だという事は忘れ去られてしまう。
一体どっちの方がマトモなのか考えてるとオレはなんだかベロがザラついてイライラしてくる。

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